株式会社funky jump

funky jump inc.

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利用目的:ワークスペース

1日100人と話しても1人目を思い出せる”利害関係ではないコミュニティを広げるために

仙台

株式会社funky jump 代表 青木 雄太 様

■事業内容
「1日100人と話しても一人目を思い出せる」がコンセプトの顧客管理システム「TAISY」の開発・提供を行っている。
特定の誰かに依存していたネットワークをチームの財産に。
エンゲージメントの高いコミュニティを求めるコワーキングスペースや、社内インキュベーションスペースの運営をサポートする。

■企業HP:https://funkyjump.co.jp/

スタートアップの人同士でカジュアルな情報交換ができる

enspaceへ入居したきっかけを教えてください

 enspaceを選んだ決め手は実は「立地」でした。2019年の1月に仙台で創業しようと決めました。登記ができるコワーキングスペースを探してみた結果、複数あがった候補の中にenspaceがありました。当時住んでいたところが近かったためenspaceに決めました。

入居した当時と今を比べていかがでしょうか

 入居した当時は全然利用者がいなくて貸切状態でした。私自身も当時は東京にいることが多く、なにか用事があるときに仙台に帰ってくるという形でした。 
 本格的に仙台を本拠地にしたのが2020年の5月で、この頃のenspaceはものすごく入居者が増えていました。当時と比べて入居者同士のコミュニケーションが活発になり、楽しいワークスペースになりました。色々な企業の人たちがいて相互にコミュニケーションを取りながら仕事ができるのがとても楽しいです。

【enspace入居者の方々と写真に口にバラをくわえている青木さん】

青木さんがこれからのenspaceに求めたいものはありますか

 まずは働くのに最適な環境、次に入居者同士のコミュニケーションを求めています。これらの点については今のenspaceに満足しています。特にコロナ禍は起業したての私たちにとっては大変な困難でした。起業家仲間とのコミュニケーションを通して事業のヒントを得ていたので、家で働くしかない状況は辛かったです。そんな中enspaceが会員向けにenspaceを開いてくれたことはとても助かりました。当時は閉店するコワーキングも多かったです。 
 また、スタートアップを志す人同士の集まりや、同年代の人たちとカジュアルな情報交換ができるところが魅力です。 
 あとは、enspic(enspaceインターン生主催の入居者さま交流イベント)のようなイベントが積極的に実施されるのも魅力です。私はインターン生がカレーを作って皆で食べる、カリーナイトが大好きです。

【青木さんが主催の「それいけ!あおキッチン」での写真】

震災でもった「人への興味」とシリコンバレーで知った「スタートアップ」

青木さんが起業するきっかけになった出来事はありますか

 起業のきっかけは3つあります。1つは学生時代に行ったシリコンバレーで「スタートアップかっこいい」と思ったこと。そして東日本大震災でボランティアを経験した際に、コミュニティの力強さに触れたこと、またコミュニティが継続性に課題を抱えていたことに対して興味を持ったためです。それらが合わさって今の起業を思い立ちました。

大学時代の震災とシリコンバレーでの経験が大きな転機となったんですね

 大学1年生のときに震災が発生し、そのまま仙台で避難所運営のボランティアに従事しました。内陸部だったのですぐに避難所生活は終わり、実家に帰りました。沿岸部では甚大な被害の様子がニュースで流れていました。「やはり被災地に行かなければ」と考え、11年の7月に気仙沼大島でのボランティアに参加したことがコミュニティにふれるきっかけとなりました。
 当時は、生活再建の最中でした。避難所から仮設住宅への移動が始まったものの、失われた職場が戻らずに時間を持て余す被災者の方も多かった時期です。「どうして私は生き残ってしまったのだろう」「この先どうしていけばいいのだろう」と落ち込む人が多く、自殺される方もいました。
 ボランティアでの役割は、たくさんの人とコミュニケーションを取って、大変そうな人を見つけたらリーダーに報告をすることでした。具体的にはゲートボールをやったり、七夕飾りを作ったりしながら被災者の方々の様子を伺っていました。
 こういった活動は自殺を防ぐ上で重要なことでしたが、補助金頼みの活動だったこともあり継続性に課題を抱えていました。リーダーは補助金が打ち切られたあとも気仙沼エリアで活動を続けていました。

 この震災を通してコミュニティの力強さと継続の困難さに直面し、「コミュニティとビジネスをかけ合わせたい」と強く感じました。

 シリコンバレーは学生時代に恩師に誘われて行きました。「旅行ではシリコンバレーに行かないだろう。誘われたときに行っていこう」と考えただけで特に深い思いなどはなかったです。ただ、現地でスタートアップを志す人達に出会ったときに大きく心を動かされました。「世界」を主語にして話す彼らに憧れました。それが起業という営みに感じた、初めてのリアリティだったかなと思います。

“1日100人と話しても1人目を思い出せる”がコンセプトの顧客管理システム

enspaceでもTAISYの実証実験を行なっておりますが、改めまして株式会社funky jumpさんの事業内容を教えてください

 コミュニケーションDXツール、TAISYの開発とコワーキングスペースの運営受託をしています。TAISYは「1日100人と話しても一人目を思い出せる」がコンセプトです。コワーキングスペースなどで会話した内容をスマートフォンやPCに入力してチームのメンバーに共有します。スペースの運営課題や入居者のビジネス課題についてマネージャーまで届くことで運営改善や入居者のビジネスサポートをスムーズに実現します。

TAISYを開発するきっかけはなんだったのでしょうか

 コワーキングスペースのコミュニティマネージャーがビジネスマッチング上重要な役割を果たすと感じたためです。先述のようにコミュニティとビジネスの掛け合わせを重要視してきました。コワーキングスペースでは入居者同士のビジネスマッチングや入居者へ向けたビジネスサポートが重要視されています。そこにコミュニティ×ビジネスの未来があると感じています。

コミュニケーションの交通整備をする人=お節介おばちゃんがいればいい

 コミュニティは端的にいうと「利害関係」です。これがないとコミュニティは成立しないんです。
たとえば、「旅の恥は掻き捨て」という言葉があります。これは、利害関係がないから、とても自由に行動できます。しかし、利害関係が一致していると礼儀正しく振る舞います。
 この利害関係をどう上手く調整するかを考えた時に、「コミュニケーションの交通整備をする人=お節介おばちゃん」がいればいいという発想に至りました。実は私の曾祖母が仲人として活躍していたことがありまして、イメージは曾祖母でした。

 曾祖母は人と人との間を取り持つことが大変に上手だったのですが、覚えておける人数には限界があります。人間の脳の一度に覚えておける人数は150人前後と言われています。この150人には当然家族や友人も含まれるためビジネスの繋がりまで数えるとどうしても忘れられてしまう人がでてきます。そのため、コミュニケーションを取った記憶をデータベースにするためにTAISYを用いるのです。

TAISYのこれからについて教えてください

 色々な思いはありますが、1番はTAISYのユーザーの皆さんがハッピーになってほしいです。どうすればユーザーの人たちに対してTAISYが役に立てるのか、コワーキングスペースの利用者満足度や売り上げに貢献できるのかという部分ももちろんですが、もっと大きい話でいくと「TAISYがあって世界が変わった!」と思ってもらえるようなサービスにしたいです。
 TAISYというサービスを通してコミュニティを盛り上げていきたい、コミュニケーションのDXを実現したいと考えてくださるユーザーが、多くいるため、ユーザーの皆さまの期待に答え、利害関係ではないコミュニティがどんどん広がり、やがて世界平和が訪れるよう、これからも頑張ります。

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